第45回定演を見て (4期・山内 元)

2010/12/20

2010年12月4日、福生市民会館にて第45回定期演奏会が行われました。
演奏会そのものについては、いずれ、45期前後から報告があると思いますので、ここではOB会の受付から見た演奏会の報告を行います。

定期演奏会に足を運ぶ機会の少ないOBの皆さんに、受付の様子をお知らせしようと思います。

一般受付には聖心ギター・アンサンブルの数名が手伝いに来てくれます。今年は、部長の岡本さんをはじめ8名が、ステージごとに交代しながら受付を守ってくれました。なお、聖心の定期演奏会も歴史を重ねて今年は第41回となり、ほぼ1週間後の12月12日に、学内の宮代ホールで開かれました。

アンサンブル・ギタールは、4年生になると、ステージ・マネージャー、照明、録音、写真など、裏方を務めます。受付責任者は前年度の渉外が担当することになっており、今年は高橋徳君が、OB受付も手伝ってくれました。

高橋君のアイデアで入場者数をカウンターで計測したところ、160名余りの入場者がありました。今年は何故か、いつもより一般客が多いと感じました。次々と入ってくる一般客の中には、明らかに待ち合わせた人たちもいましたので、何らかの情報を元に聴きに来たようです。

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OBは42名でした。5期が1名、11期が6名、29期が1名。39期から43期までは、全ての期から1名以上が来ていました。11期の6名が目立ちますが、今田さんが大阪から来るというので招集をかけたとのことです。こうした集まり方もいいものです。5期の西山さんは在シンガポールですがこの1週間は日本に帰ってきており、音楽に興味を持っている娘さんを同伴して、親父の青春時代を垣間見させたかったようです。29期の永田さんは、住所が国立市で近いので、と、お子さんを連れての参加でした。

160名余りの入場者に、裏方を務めた4年生、聖心の皆さんを加えると、客席は200名弱の席が埋まります。

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しかしながら、福生市民会館の定員は1068名なのです。それに対して200名弱。それでも、「今年は多いんじゃない」というのが4年生の間の会話です。

何とかしたい!

最近は、定期演奏会に来るたびに、そう思ってしまいます。

定期演奏会は、当初しばらくの期間、日本都市センター・ホールや久保講堂、九段会館などで開かれていました。毎回というわけではありませんが、ほぼ満員の800~1000名の観客が聴きに来てくれました。

有料コンサートで、部員は必死にチケットをさばきました。OBの人数が今とは比較にならないほど少ない時代のことです。現役だけでこれだけの観客を集めたのです。やれば出来る。

いつから今の形になったのかは分かりませんが、最近はほぼ、東京近郊の市民会館で開かれています。昨年が埼玉会館、その前2年間が藤沢市民会館、その前が浦安市民会館でした。いずれも無償コンサートです。

定期演奏会を山手線内あるいは近辺で開かせてあげたい、というのが、ここ数年、定期演奏会に足を運ぶたびに思うことです。この区域で開くとなれば、無償コンサートというわけにはいかないでしょう。経費面からも、必然的に有料コンサートにせざるを得ないと思います。観客動員の面からも、資金面からも、援助の出来るOB会にしたい、しっかりと組織化して援助できるほどの経済的基盤を確立したい、そうして力強く現役の背中を押してやりたい、そうしたOB会にしたい。

第2部と第3部の間は、約40分あります。この時間を利用して、ロビー演奏が行われました。これも近年の定番です。路上ライブ形式で数組が演奏します。なかなか達者で、舞台に乗らない一面をアピールしていました。

第1部と第2部のクラシック演奏に適した反響板の有無は、現役がホールを選定する際に最もこだわっている条件の一つです。(バブル期に大量発生した市民会館は立派なホールを備えているのです)これらの点からも分かるように、演奏の腕前は古い世代と比較すれば確実にレベルアップしています。そのレベルアップした演奏を、出来れば満員の観客の前で披露させたい、と切に思います。

現役諸君! 是非、満員の観客の前で演奏する経験をしてください。

会場の条件が多少劣っても、山手線内あるいは近辺であれば、集客の面では現在の近郊市民会館より圧倒的に有利です。多少の犠牲を払っても、多くの観客に聴いて貰うことにより、今とは違う何かを現役の皆さんは感じることになるでしょう。そうすることになるのであれば、OB会はフル稼働で応援します。

そして、OBの皆さん。アンサンブル・ギタールの核心にあるのは、45年間続いた定期演奏会です。1000名の会場に200名の観客では寂しすぎます。1000名の会場なら1000名の観客で埋まるよう、援助してあげたいとは思いませんか? 600名近くに達したOB会です。皆さんがやろうと思えば、力をあわせれば、出来る事ではないでしょうか。

5年ごとの記念パーティだけでなく、山手線内あるいは近辺での毎年の定期演奏会となれば、今年の11期のような招集をかけやすい、いい機会になると思います。
ホームページの公開も始まり、OB会の再構築は第一歩を踏み出したところです。OB会の皆さんの参加により活発な活動が展開されるよう、ご協力をお願いします。

最後にもう一度。

現役諸君! 是非、満員の観客を前にした興奮を味わって下さい。

2年後、あるいは3年後には・・・。

定期演奏会が終わった喧噪の中で、今年もまた、そう思いながら、OB会受付を仕舞いました。